2021.12.06

ノンアルコール除菌スプレーで低刺激の新しい除菌習慣!アルコールで手荒れする原因は?赤ちゃんにも影響する過剰な除菌のリスク

新型コロナウイルスの感染拡大で多用されるようになったアルコール消毒液ですが、繰り返し使うことで手荒れや乾燥などのトラブルも増えています。またコロナ禍で定着しつつある除菌・消毒も、やりすぎるとかえって健康被害を引き起こすおそれがあるのです。

こちらではアルコールを使うことで肌荒れする原因と、過剰な除菌・消毒のリスクについてお話しします。ノンアルコール除菌スプレーで赤ちゃんにも低刺激の新しい除菌習慣を始めましょう。

アルコールを使うと肌荒れする原因とは

アルコールを使うと肌荒れする原因とは
皮膚の表面にある角質層(角層)は皮脂膜に覆われています。この皮脂膜は外部の刺激から身体を守り、水分を保つバリア機能の役割を果たしています。ところが頻繁に手洗いやアルコール消毒を行い、その後に何のケアもしないでいると、皮脂膜が剥がれ落ちて皮膚のバリア機能が失われてしまいます。

皮膚が健康な状態であれば次第に皮脂膜は回復しますが、過剰な手洗いやアルコール消毒を続けていると皮脂膜が回復できず、角質層の水分が蒸発して皮膚はますます乾燥していきます。

乾燥した皮膚の角質層には隙間ができ、細菌や紫外線、アレルギー物質など外部からの刺激を受けやすくなります。こうして様々な皮膚トラブルが起こりやすくなるのです。

また、健康な人の皮膚には表皮ブドウ球菌などの皮膚常在菌が存在し、病原菌などの外的刺激から皮膚を守る働きをしています。しかし、その細菌をアルコール消毒により殺菌してしまうと皮膚の防御機能が失われ、常在菌のバランスが崩れてバイオフィルムも形成できなくなり、肌荒れの原因となるのです。

手荒れがひどくなるとアルコール消毒液がしみるようになり、手洗いや手指消毒が十分にできなくなってしまうこともあります。そうなると病原体が入り込みやすくなり、手の表面に「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の集合体が形成され、手洗いやアルコール消毒の効果が低くなってしまうという悪循環になります。

過度な除菌・消毒で懸念される健康リスク

過度な除菌・消毒で懸念される健康リスク
新型コロナウイルスの感染対策で、これまで以上に除菌や消毒を徹底するようになった方も多いでしょう。しかし、過剰な除菌や消毒による健康被害が懸念されています。

私たちの生活環境には様々な場所に無数の細菌が存在しています。病気の原因となる病原菌はごくわずかで、そのほとんどが人体には無害です。私たちの身体はこれらの細菌を取り込み、全身のいたるところに常在菌が存在しています。

これらの常在菌のおかげで健康が保たれているのです。赤ちゃんは何でも口に入れたがりますが、これは様々な細菌を取り込んで腸内細菌を増やし、免疫システムを整えるための行動でもあります。

しかし、過剰な除菌や消毒によって常在菌まで死滅させてしまうと、かえって免疫力・抵抗力が低下して病気を招くおそれがあります。そうした環境で育った子供は結果的に風邪をひきやすくなったり、アトピーなどアレルギーの発症リスクを高めてしまうのです。

これから意識したい除菌習慣は、無菌にするのではなく「不要な菌は殺菌し、常在菌は一定数残しておく」(バイオフィルムを破壊しない除菌習慣)ということです。肌に必要な菌を一定数残すことができれば、肌のバリア機能も保たれ、手荒れや皮膚のトラブルを防ぐことにも繋がります。

ノンアルコール除菌スプレーで低刺激の新しい除菌習慣を!赤ちゃんのいるご家庭にもおすすめ

アルコール消毒による手荒れに悩む方は少なくありません。そこで、近年ではノンアルコール除菌スプレーをはじめとするアルコールフリーの手指消毒商品の需要が高まっています。過剰な除菌や消毒は必要な常在菌まで落とし、かえって免疫力を低下させるおそれもあります。

常在菌を守りながら除菌するには、低刺激で塩素が発生しないノンアルコール除菌スプレーがおすすめです。ウイルス対策には、ノンアルコールでもアルコールと同等の除菌効果を持つ除菌スプレーを選ぶのがポイント。

アルコール消毒での手荒れや乾燥に悩んでいる方、赤ちゃんや小さなお子様のいるご家庭は、ぜひノンアルコール除菌スプレーに注目してみてください。